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公認スポーツ指導者の役割とは?各スポーツに関わる資格についても解説

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「公認スポーツ指導者」は、さまざまなニーズに対応した指導能力があることを証明できる資格です。

コーチやインストラクターといったスポーツ指導に関わる仕事を目指し、公認スポーツ指導者の資格取得を検討する方も多いでしょう。

しかし、公認スポーツ指導者には数多くの領域・種類があるため、自身のキャリアに役立つ分野を見極めておくことが重要です。

そこで本記事では、公認スポーツ指導者の役割や概要について紹介します。各スポーツに関わる資格についても解説するので、参考にしてください。

01.公認スポーツ指導者とは?役割や仕事内容を解説

公認スポーツ指導者の概要について、役割と仕事内容から解説していきます。

キャリア形成に資格を最大限に活用するためにも、まず基本について理解を深めましょう。

公認スポーツ指導者の役割

日本スポーツ協会が認定する「公認スポーツ指導者」は、さまざまなニーズに対応する指導能力を備えた者が取得できる資格です。

公認スポーツ指導者は以下の役割があり、指導以外の側面も持ちます。

  • スポーツ医学や科学の知識を活かして年齢・性別・レベルに合った指導を行う
  • スポーツ文化の創造やスポーツの社会的価値を向上することに貢献する
  • プレーヤーズセンタードの考え方のもとに暴力やハラスメントなどを排除する

プレーヤーズセンタード とは、選手を中心にコーチなども含めた周囲が関わり合いながら成長するという考え方です。

また、5つの領域と18種の資格で成り立っており、幅広いジャンルの指導者を対象としています。

領域 種類
スポーツ指導者基礎資格
  • コーチングアシスタント
  • スポーツリーダー
競技別指導者資格
  • スタートコーチ
  • コーチ1
  • コーチ2
  • コーチ3
  • コ―チ4
  • 教師
  • 上級教師
メディカル・コンディショニング資格
  • スポーツドクター
  • スポーツデンティスト
  • アスレティックトレーナー
  • スポーツ栄養士
フィットネス資格
  • フィットネストレーナー
  • スポーツプログラマー
  • ジュニアスポーツ指導員
マネジメント指導者資格
  • アシスタントマネージャー
  • クラブマネージャー

特定の競技を指導するのであれば「競技別指導者資格」、ジムなどでトレーニングの基本的な指導を行うのであれば「フィットネス資格」を取得しましょう。

公認スポーツ指導者の仕事内容

公認スポーツ指導者の仕事内容は、取得する領域や就職する施設・業種・業態によって大きく異なるのが特徴です。

たとえば、競技別指導者資格を取得してスポーツクラブや専門スクールに就職した場合は、以下の仕事ができます。

  • 専門的な知識・技能を活用して、安全で効果的な指導を行う
  • 競技力向上を目的とした指導をレベルに合わせて行う
  • 指導計画を構築・実行・評価して監督する

その他にも、フィットネス資格を取得してジュニア向け指導を担当する場合もあれば、メディカル・コンディショニング資格を取得してプロチームに就職する場合もあるでしょう。

主な就職先としては、スポーツクラブ・専門スクール・教育機関・フィットネス・公共スポーツ施設などが挙げられます。

 

02.テニスに関わる公認スポーツ指導者の資格とは

 

公認スポーツ指導者の資格の中で、テニスに関わる分野を深掘りして紹介します。

「テニスを指導する仕事に関わりたい」「専門知識を持ったテニス指導者になりたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

公認テニスコーチ1〜4などを取得する

テニスに関わる公認スポーツ指導者の資格を取得する場合は、「競技別指導者資格」の中から「テニス」の分野で資格を取得しましょう。

テニスの競技別指導者資格は、コーチ1〜4・教師・上級教師から成り立ちます。受験条件は階級によって異なりますが、原則講習会と検定試験(筆記テストおよび実技検定)を受けなければなりません。

資格を取得するためには指導力だけではなく、ボールの方向・回転・スピードを自由にコントロールする技術力が求められます。

公認テニスコーチを取得するメリット

公認テニスコーチや教師・上級教師を取得するメリットは、以下の通りです。

  • 指導に関する基礎知識を習得できる
  • テニスクラブのマネジメントを学べる
  • スポーツクラブやテニススクールに就職する際に有利になる
  • 保護者からの信頼を得られる

資格を取得するために講習を受けたり、勉強したりすることで、テニスを指導する上で必要な知識を身につけられます。

より上級の資格を取得すれば、有名クラブやプロチームへ転職できる可能性もあるでしょう。

保護者から信頼を得られるのはもちろん、質問を受けた際にも知識に基づいて説得力のある対応ができます。

その他テニスに関わる指導者資格

上記の資格以外にもテニスコーチとして取得することの多い「公益財団法人日本プロテニス協会(JPTA)」の資格を紹介します。

公益財団法人日本プロテニス協会(JPTA)では認定試験に合格することで「JPTA認定プロフェッショナル」を取得することができます。

「JPTA認定プロフェッショナル」は以下4つのレベルに分かれています。

  • JPTA認定プロフェッショナル1
  • JPTA認定プロフェッショナル2
  • JPTA認定プロフェッショナル3
  • JPTA認定インストラクター

この資格では、座学やオンコートスキルなど深い専門知識と指導力を総合的に評価されるためテニスコーチとしてキャリアアップする際に役立てることができます。

03.サッカーに関わる公認スポーツ指導者の資格とは

続いて、サッカーに関わる公認スポーツ指導者の資格を紹介します。

「サッカーの指導者に関わる仕事がしたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。

指導者養成講習会で指導者ライセンスを取得する

サッカーに関わる公認スポーツ指導者の資格を取得する場合は、テニスと同じく「競技別指導者資格」の中から「サッカー」の分野を選びましょう。

サッカーの競技別指導者資格はコーチ1・3・4の3種類で、JFA公認コーチと互換しているの が特徴です。

日本スポーツ協会 JFA
公認サッカーコーチ1 公認C級コーチ
公認サッカーコーチ3 公認B級コーチ
JFA公認フットサルコーチ4 JFA公認フットサルA級コーチ

JFA(日本サッカー協会)が提供するカリキュラムをこなすことで、公認コーチを取得できます。階級によって異なりますが、カリキュラムは講義・実技・指導実践・試験・グループワークの主に5つ です。

公認サッカーコーチ3を取るには、コーチ1を取得しておく必要があるため要件もしっかり確認しましょう。

指導者ライセンスを取得するメリット

指導者ライセンスを取得するメリットは、以下の通りです。

  • 指導に関する基礎知識を習得できる
  • 上位チームや強豪校で指導できる可能性がある
  • 保護者の信頼感を得られやすい

コーチの資格を取得するためには講義や指導実践などを通して専門知識や技術を身につける必要があるため、指導者としてワンランクアップできます。

指導者ライセンスの取得が採用条件となる場合があり、経験や実績だけでは入れないチームに挑戦できるのも魅力です。

保護者の信頼感を得やすいため、キッズやジュニアの指導も担当できるでしょう。

 

04.公認スポーツ指導者の年収

 

公認スポーツ指導者の年収は、契約する団体や実績によって大きく異なるのが特徴です。

一般のスポーツトレーナーや であれば、年収300万〜400万円が相場だといえます。

プロチームと契約すると年収300万~1,800万円と幅があるものの、年収1,000万超えも夢ではありません。

指導者として年収をアップするにはプロチームと専属契約するのが近道ですが、経験を積んだり、手当の対象となる資格を取得したりする方法も有効です。

公的な一次情報がキャッチできなかったため、競合サイトや求人ボックスの情報を記載しております。

 

05.まとめ

「公認スポーツ指導者」は日本スポーツ協会が認定する資格で、さまざまなニーズに対応した指導が行えることを証明できます。

5つの領域と18種の資格から成り立っており、自身が目指すキャリアや指導する競技に合わせた資格を取得することが重要となります。

テニスやサッカーの指導に関わる資格を取りたい方は、「競技別指導者資格」からコーチ1〜4などを取得しましょう。

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